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音の焦点とスピーカーケーブルのメッキ・非メッキの問題
プロケーブルファンのお客様の中には、プロケーブル製アイソレーショントランスを導入し、アンプやミキサー、そして CD プレイヤーなどの機材を、プロケーブル製アイソレーショントランスから電源を引いて、肝心のスピーカーケーブルはベルデンや WE (ウェスタン・エレクトリック) のメッキより線のままの方が相当数いらっしゃることが最近わかりました。
しかし、そのままでは、ほとんどのケースで、音の焦点が合っておらず、生音からは遠い音となってしまいます。
それでもいい音が出ているというのは、ある意味事実です。しかしそれは、民生用のボロい機材やボロいケーブルに比較しての話です。機材の電源を全てプロケーブル製アイソレーショントランスから引いた場合は、ほとんど全ての場合、AE 線や VVF のような、非メッキの銅の単線でないと音は合いません。
そこで、今回、私自身も実験してみました。
電源はプロケーブル製アイソレーショントランス (ミュージシャンズ電源, 100V 1500W 仕様)
アンプは Thomann S-75 mkII (1台)
ミキサーは WZ4: 14:4:2
アンプ、ミキサーともに、電源ケーブルは Wattgate シールド電源ケーブル
アンプとミキサーの接続は、Belden 88770
音源のプレイヤーとして、MacBook Pro 2015 early version, 機器セット付き、
MacBook Pro 2022 early version, Apple M2 チップ, 機器セット付き、
及びパイオニアの DVD プレイヤー DV 220V
の 3種類を試しました。
音源とミキサーの接続は、Belden 88760
スピーカーは Tour-X (TX1152) 2本
スピーカーケーブルは、Belden 8460 / 片側 2.0m
比較したときに使った音源は
ボーカルもの:
荒井由美: 楽曲『中央フリーウェイ』
竹内まりや: 楽曲『マンハッタン・キス』
華原朋美: アルバム・Dream 〜self cover best〜
梁静如: アルバム『勇気』『崇拝』
Michael Bolton : アルバム・Greatest Hits
Whitney Houston : アルバム・Love Whitney.
オーケストラ:
ジェフリー・テイト指揮、内田光子ピアノ:モーツァルトピアノ協奏曲 20番
ジェフリー・テイト指揮: モーツァルト交響曲 40番
イ・ムジチ合奏団: ビバルディ 四季
です。
このセットでは、音源が MacBook Pro の場合であれ、パイオニアの DVD プレイヤーであれ、音の焦点は大幅にずれています。しかし、予想に反して、高音ばっかりキンキン、という音ではありませんでした。(これは、パワーアンプの特性によるものかもしれません。)
それは、確かにシャープ過ぎる、と感じられるような音ではないのですが、その代わり、音にベールのかかったような、モヤのかかったような、不自然な音で、スッキリしませんでした。はっきり言えば、いびつな音です。特に、パイオニアの DVD プレイヤーの方は、確かに高音キンキンの音ではありませんでしたが、全体のバランスが悪く、音がモコモコした、いびつな感じで、聞いていて気分が良くありませんでした。
そこで、スピーカーケーブルのみ AE 線 (片側 360m あまり) に切り替えてみると、音のベール・モヤが取れ、スッキリした、ナチュラルな音になります。驚くほど綺麗な生音です。ボーカルも艶やかになりますし、音の解像度も上がりました。(私のところでは、AE 線片側 360m あまりで、音の焦点を合わせております。)
特に、クラシック音楽のオーケストラの演奏の場合は致命的です。Belden 8460 だとバイオリンやピアノなどの各楽器の音の生々しさが大きく損なわれてしまうのに対し、AE 線だと、非常に生々しく、リアルになります。フォルテッシモの時の音の迫力も違います。オーケストラの音の解像度も、AE 線のほうが遥かに上です。
みなさんの中には、アンプやミキサーをプロケーブルセットで揃えられて、さらに、プロケーブル製アイソレーショントランスを導入して、それでも Belden や WE (ウェスタン・エレクトリック) のメッキより線のスピーカーケーブルをご愛用の方が相当数いらっしゃると思います。
しかし、そこで、勇気を持って、スピーカーケーブルのみ、AE 線に切り替えてみてください。そして、その状態で音の焦点を合わせてください。驚くほどナチュラルで、リアルな生音が出てきます。
ここで、いかにもありがちな誤解があります。『Belden 8460 は通常 100V で推薦長が片側 2.0m だから、2.0m よりも短い状態では、AE 線と同じく、音をマイルドにする効果がある。』という誤解です。
これは間違っていて、Belden や WE (ウェスタン・エレクトリック) のメッキより線のスピーカーケーブルは、たとえそれが 10cm の長さであっても、音をシャープな方向へ振る効果があります。
これはどういうことかというと、通常 100V 環境で音源に CD プレイヤーをお使いだと、音の信号は、音源からスタートしてアンプの出口までに到達する間に、電源のノイズから大いに悪影響を受け、アンプの出口では音がモヤモヤの状態となってしまいます。それを心地よく音楽として聞けるようにするためには、メッキより線のスピーカーケーブルで音をシャープな方向へ引き締めてやる必要があります。そのために、Belden 8460 では片側で 2m くらい必要になるという意味です。
それは、Belden 8460 が片側 1m でも音をシャープな方向へ振る効果はあるが、1m では足りず、2m 必要になる、という意味です。1m ではマイルドな方向へ振ってしまうという意味ではありません。
逆に、音源が MacBook Pro とか、電源がプロケーブル製アイソレーショントランスとか、ものすごく良いものをお使いだと、音の信号は、音源からスタートしてアンプの出口までに到達する間に、電源のノイズの悪影響をほとんど受けず、アンプの出口ではなお、音はすごくシャープなままです。従って、それを音楽として心地よく聞くためには、AE 線のような非メッキの銅の単線で、音をマイルドな方向へ振ってやらなくてはなりません。ここで Belden や WE (ウェスタン・エレクトリック) などのメッキより線を使ってしまうとおかしな音になってしまうのは、今回、改めて実験してわかったとおりです。
ただし、プロケーブル製アイソレーショントランスを導入しても、なお、Belden や WE (ウェスタン・エレクトリック) でないと音の合わない、例外的なケースが二つあります:
[1] Tour-X などをお使いの方で、クロスオーバーを導入されている場合。この場合、スピーカーを加工する性質上、AE 線では、トータルとしてメッキの量が足りなくなりますので、スピーカーケーブルにはメッキより線(WE 16GA だと、片側 4m くらい)が必要となります。
[2] CD プレイヤーなどの機材が極端にボロい場合。この場合は、プロケーブル製アイソレーションの威力を以てしても、CD プレイヤーなどのボロさに対して、電源のノイズ削減効果が追いつかず、アンプの出口では音がモヤモヤのままで、その結果、スピーカーケーブルは AE 線では音が合わず、メッキより線が必要となります。
ここをお読みになられた方は、ご自分のセットのスピーカーケーブルがメッキより線の方がいいか、AE 線の方がいいか、ぜひ、検証されてみてください。オーディオファンにとって、結構有意義な検証となると思います。
なお、AE 線か WE (ウェスタンエレクトリック) かは、電源環境や音源によって、
どちらが最高なのかは異なります。
[1] 電源がプロケーブル製アイソレーショントランスの場合は AE 線。
[2] 音源が iPod (第 6世代以降) や MacBook Pro で、アンプが Thomann S-75, S-100, 又は S-150 の場合は AE 線。
[3] 電源が通常 100V 環境で、音源が通常の CD プレイヤーの場合は WE (ウェスタン・エレクトリック)
大雑把に書くと、上記のようになります。
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ここから先は、お客様の声となります。
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1番さんのコメント: Subject: ありがとうございました
いつもお世話になっております。
この度は大変お世話にになりました。
早速繋ぎまして音出ししました。
ipod→当然ですが次元が全く違いました。
→ミキサーに直結のアドバイスありがとうごさいました。
CDP→ボサノバ(セルジオメンデス)、カラヤン新世界(SACD)、竹内まりやさんと聞いております。
まず感じますのは音のスケール感が違うことです。
低域の出方がかなり豊かになりました。
(竹内まりやさんの「告白」での山下達郎さんの打ち込み音の低音が凄まじい)
音量をまだまだ上げられる感じがします。
おそらく生音に近くなっていると思います。
WEと比較し、音がシャープになったとは感じられませんがどちらかというと少しシャープかもしれません。
元のメッキ線も素晴らしいので、これより上に行っていると思われるAE線は価格対比でのコスパはすごいですね。
SPのアッテネーターは少し絞りました。
まだまだ時間をかけて聞いていきますので、長さの延長時にはよろしくお願いいたします。
以上取り急ぎfirst impressinご報告致します。
今回のご指摘とご手配まことにありがとうごさいました。
(追伸)
AE線のひふくはがしが非常に簡単で楽に完了できました。
以前使ったことのある○○○○○○○○の4芯(ぼったくり系)と比較した場合格段に楽でした。
○○
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店長注:) このお客様も、ギタリスト電源を導入し、そこから Thomann S-150 と
XONE: 43 や CD プレイヤーの電源を取ってらっしゃる方です。当初はその状態で、
WE 16GA (オリジナル) を 2.8m の長さでスピーカーに繋いでらっしゃいましたが、
当店の方から AE 線の方が音が良くなる旨をアドバイス差し上げました。
それを思い切って実行された結果が、このかたのコメントです。
なお、iPod についてのコメントは、この方は今までライトニングケーブルで
iPod を CD プレイヤーに繋ぎ、CD プレイヤーから XONE: 43 に入れて
iPod の音楽データを再生されていましたが、iPod 用 Belden 88760 で
iPod から XONE: 43 に直接繋いだ方が良くなります、と、当店から
アドバイスを差し上げた次第です。
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1番さん再登場!これで決まりました。
ご連絡ありがとうございます。
私のレベルのレビューなどお恥ずかしい限りですが、こんな内容でお役にたてるのならどうぞお使い下さい。
全く、加藤木様のご指摘どうりの違いを現在進行形で体感しております。
ipodは段違いの生音に変化しました。
説明は不要と思います。
CD系は夜になり静かな中でゆっくりゆったり聞いておりますが、WEのメッキ
より線とは全く次元が違いました。
竹内まりやさんの「駅」はかなり再生が難しい曲ですが、弦楽器の高弦部分を何事もないかのようにあっさり伸びきり終わることは初めての経験でした。
ご指摘のとおり、ボーカルと楽器のバランスが絶妙に自然で、聞いていて疲れません。
まだまだ音量上げてもバランスは維持すると感じますし、とにかく生音に近いので音楽に集中できる状況です。
荒井由実さんの「中央フリーウェイ」はとんでもないことになりました。
説明しつくせない状況です。
どちらも録音が極めて優秀だったことを改めて認識できました。
総じて低音の出方が段違いかと存じます。
今回はAE線の導入を強くお薦めいただき本当にありがとうごさいました。
自分なりに保守的ななか、加藤木様の違いのご説明に納得し導入に踏みきれました。
過去(貴社の製品に切り替えてきたこの9カ月)、色々な大きなステップアップが何回かありましたが、今回のAE線の導入が最大の激変になりました。
加藤木様のご実験とご分析の凄さをただただ実感しております。
貴社にとりましては利益のすくない分野かと存じますが、AE線の普及を通じての福音をプロケーブルの愛好家に伝えていただければ幸いです。
私も危うくWE16GAで終わるところでした。
SPケーブルはベルデン8470→WE16GA(復刻版)
→WE16GAオリジナル→AE線となりました。
これで決まりました。
○○
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店長注:) この方のこのコメントで、プロケーブル製アイソレーショントランスには AE 線!! ということが、
どなたにもわかると思います。それでも WE (ウェスタン・エレクトリック) やベルデンのスピーカーケーブル
が必要になるケースは、おそらくは、多くの場合は、クロスオーバーを導入している方だけでしょう。
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1番さん再再登場! メーター 1000円でも買う!
コメント採用ありがとうございます。
まさしく加藤木様がご理解のとうりの出音になります。
プロケーブル本店様からも、昨年夏にAE線がベターというニュアンスをいただきましたが、
まさか100円/mにそんないい音が出るのは?と思い、止めました。
WE16GAオリジナルは確か2万円かかったと思います。
今回はたった4000円でこのレベルが手に入りましたのでミラクルでした。
加藤木様のノウハウ代としてもう少し価格アップしても良いと思います。
この音が出ることがわかっていたら1000/mでも私は買います。
価格が安いのでそういう風に感じられる方が多いと思います。
混合ケーブルで加藤木様のサイトを見る方も多いと思いますが、
沢山のプロケーブルユーザーに事実を知ってもらいたいと思います。
ipodの曲はituneで買ったものですが、やはり良い音源と普通レベルが色々です。
今朝聞きましたスピッツの
「ロビンソン」はこんなにバランスの良い録音だったのだと分かりました。
勿論草野さんの高音は別格に素晴らしいですが。
リードギタリストもたいしたテクニックをお持ちです。
やはり、プロはさすがです。
またよろしくお願いいたします。
追伸
コメント拝見しました。
恥ずかしいですが、まさに事実をそのまま告知されています。
AE線のひふく剥がしが簡単なことも重要です。
私は、ストリッパーなしで普通のハサミで出来ました。
引き続きよろしくお願いいたします。
○○
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店長注:) 電源がプロケーブル製アイソレーショントランスだと、スピーカーケーブルは、
WE 16GA に比べて、AE 線の方が良くなってしまいます。これは、WE16GA よりも
AE 線の方が無条件で優れているというわけではなく、電源環境や音源環境によっては、
最高のものが違ってくるということです。ただ、AE 線はあくまで AE 線ですので、
切り売りであっても、メーター100円が適正価格でしょう。
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1番さんの衝撃コメント!AE 線でクラシックが化けた!
追加コメントです。
予想通りクラシックの交響曲で「一番の違い」がでました。
加藤木様のお話の通りで、
個別の楽器の音がだんごにならず分離して聞こえます。
音の数がやたらに増えて聞こえます。
音場空間も相当広がり、低音は更に重くさがりました。
トゥッティー部分も余裕でこなします。
モーツァルト「41番」
カールベーム/ウィーンフィル
ドボルザーク「新世界」
ショルティ
シカゴ交響楽団
後者はデジタル録音ですが違和感がありません。
かなりSACDも所有していますが通常盤との差が分からない状況です。
要するにSACDなど不要なレベルになったと理解します。
やはりこれらの音源がおさえられなければ駄目ですね。
AE線はさすがです。
ここまでくればまさに本物です。
ありがとうございました。
またよろしくお願いいたします。
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店長注:) このかたのコメント通りです。プロケーブルユーザーの皆さんは、
クラシックが弱いとお感じになられる方が多いですが、プロケーブル製アイソレーショントランス
プラス、AE 線で、同じプロケーブルセットでも、ここまで違います。
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2番さんのコメント。
[店長注] 下記のコメントは、ギタリスト電源をお使いで、
今まで Belden 8470 (片側 3m 60cm くらい) を使われていたお客様からのものです。
この度、AE 線 (片側 20m) をご購入され、実際に音の焦点を調整されています。
文中で、ベルデンとあるのは、スピーカーケーブルの Belden 8470 のことです。
ここからが、そのお客様からのコメントです:
第一報 (AE 線ご利用 1日目)
土、日、月といろいろ想像してケーブルが来るのを待っていました。
その間の不思議なこと、今まであんなに良いと思って聞いていた音に対して何を聞いても
とても違和感を感じてしまいました。新しい音を想像すればするほど変な音に聞こえて仕
方ありませんでした。
分かったことは、音は耳で聞いているのですが認識してイメージするのは脳だという事
に改めて気が付きました。
つくづく不思議なもの、むずかしいものだと改めて思わされました。
20メートルのAE線をそのままポン付けして色々とっかえひっかえ聞いています、こ
のCDがこのイメージで鳴れば成功だと思っていたのが見事に的中しました。チェンバロと
古楽器のヴァイオリンの演奏です。前は音がうるさくヴォリュームを絞って聞いていたの
が見事に普通のヴォリュームで聴こえました。
とにかく音が柔らかいです、アナログ的なのでしょうか、
レコードを聞いていた時の記憶がよみがえりました。
ただ、まだ脳のほうが追い付かず、柔らかいのかシャープさが削がれたのか分からない
状態です。
前のベルデンの音に比べると非常に豊かで芳醇な音が鳴っています。
あんなに素晴らしいと思って聞いていたベルデンの音がよくもまあ
あんなにやせた神経質な音で聞いていたものだと思いました。
しばらくはこのまま聞いてゆっくり判断しようと思います。
ケーブルを変えるのに躊躇していたとき、具体的に音のイメージが出来るように適切に
アドヴァイスしてくれた加藤木さんに感謝します。やはり経験豊富な水先案内人が必要と
いう事が良くわかりました。
とりあえず第一報です。
第二報 (AE 線ご利用 2日目)
音は豊かになり聞いていて良いなと思うのですが何かが足りない、この柔らかさの上に
今一つキラッとした響きがあれば言う事が無いのにと思って聞いていました。
そしていつも聞いている交響曲を聞いて唖然、音がベターとして空間の広がりが前後に
も左右にも上下にも全く無くなってしまいました。
焦点があっていないと確信しました。
焦りました、しばらくはこのままの状態で聞いていようと思っていたのですが、取り急
ぎカットするしかないと思ったのですがそこで迷い、以前ベルデンのケーブルで音合わせを
しているとき切りすぎて失敗したので、
さて何センチ切ろうか思い悩み最低線で切ろうと考え取り敢えず
10センチだけカットしました。
すると何と音に輝きと豊かな響きが出て
ベターとなっていた音が見事に空間表現されました。
管弦楽の曲ではヴァイオリンとチェロがオクターブで同じ音を出してハモっているのが
はっきりと聞き取れます。したがって倍音も聞こえそれが豊かな響きとなって表現されて
います。
更にびっくりしたのはオーケストラが全奏で鳴っている時でも各楽器の集団の音
がそれぞれ聞こえます、もっとすごいのはヴァイオリンが何プルトかわかるような、
そんな気までもします。(プルトとはヴァイオリンの奏者の数、一プルトは奏者二人です)
昨日聞いていたチェロの音、胴鳴りがすごく、見事に鳴っていると感じていたのが実は
響きすぎであったと気づき、カットした後は見事等身大の楽器が鳴っていました。
そこで更にいろいろなCDをかけていると、何と前にベルデンで聞いていた音と同じ音じ
ゃないかと感じてびっくり、こんなことがあるのか摩訶不思議な感覚に落ちりました。焦
点が合っていればベルデンもAEも同じ音がするの?何かキツネにつままれたような感じで
す。どう解釈したら良いのか分かりません。こんなことってあるのでしょうか初めての経
験です。また頭の中が混乱してきました。
20メートルの内のわずかに10センチです。奇跡的にカットした長さがあっていたの
か、はたまたラッキーだったのか。
真実は一つなのにつくづくオーディオは奥が深いと改めて思わされた次第です。
でもまだ当分頭の中が混乱しそうです、早く音ではなく音楽を聴きたいです。
第三報 (AE 線ご利用 3日目)
一晩寝て新しい気持ちでCDを聞き直しました。昨日感じたベルデンとAE線とが全く同
じ音だと思っていたのが中身は全く違うことに気が付きました。
ベルデンの響きを聞いてきれいに澄んでいると感じていた音は、今思えば実は非常に分
析的な音で、例えればレントゲン写真を見ているようなものでした。
それに比べAE線の音の響きは感情を持った音楽的な音に聞こえました。
中身の濃い響きが一つ一つの意味を持っておりこの違いは決定的でした、
これこそが何となくベルデンに対して抱いていた素晴
らしいけれど何か一つ・・・という事でした。
AE線は音が暴れないです。とにかく音が濃く太く、
強い表現で真っ直ぐに心に届いてくる音でした。
音の焦点を合わせる時は、必ず人間の地声で行って下さい。特に地声で歌うタイプのミ
ュージシャン、又は、ナレーションのような音源でもいいです。オペラ歌手は、絶対に避
けて下さい。それと楽器だけの音楽も、絶対に避けて下さい。とプロケーブルでは言って
いますが実は私はダメという方法で焦点合わせをしています。
10枚ほどのCDをいつも音合わせする時に使っています。
演奏家は演奏の前に自分の脳で音楽を作って理想の演奏の響きを作り上げています、
私もその様にこの音はこう響かせたい、こういう音を出して表現したいという
明確なイメージをもって音を決めています。
いわば感性で音作りをしています、自分が本当に聞きたい、
演奏したいという音を求めています、
今までこの方法で音合わせをして来ましたがすべて正解でした。
(と思っています、他の人が聞いたら違っているよと言われてしまうかもしれませんが
。)
そして最後に、ついでにですが中島みゆきのCDをかけてみます、合っています。
こうやってすべて自分でやってきたように感想を書いていますがやはり途中では迷うこ
とや分からないことが沢山ありました。そんな時、加藤木さんに教えてもらったことが見
事に的中しています。どのように考えていけば良いのか、AE線をどの長さで買えば良いの
かも全て私の使用機材や環境を考えた上でのアドヴァイスでした、本当に感謝しています
。
これで完成だと思います、やっと音ではなく音楽を聴くことが出来そうです。また疑問
や迷いが出てくるかもしれません、その時はまたご教授ください、ありがとうございまし
た。
追伸です。
家に加藤木さんと同じCDが有りました、イ・ムジチの四季です。私の持っているのは一番古い演奏
フェリックス・アーヨが演奏しているものです。
聞いてたまげました、今までの印象ではさわやかな風が吹き渡るようなイメージだったのですが
何と濃いめちゃくちゃアナログの音がしました、60年代、70年代の音です。
こんなに強烈な演奏・音は聞いたことがありませんでした。
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この方は、民生用の CD プレイヤーから Thomann S-150 へ直結されています。
が、それでも、AE 線が必要な状態です。通常、音の焦点は地声に近いボーカルもので
合わせるものですが、この方は音楽活動のご経験もあり、クラシック音楽の楽器で
音の焦点をで合わせられています。他のお客様はうまくいかない場合が多いので、
真似しないでください。どのみち、スピーカーケーブルの材質のみならず、
音の焦点というものが大きなファクターとなります。
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2番さん再登場!
サイトへの掲載有難うございました。
音合わせに使っているCD、どこの何をチェックしているかを書いてみたいと思います。
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モンテヴェルディ「倫理的・宗教的な森」の1曲目
弦の奏でる音が、羽毛の様な柔らかさで優しく頬を撫でていく様に感じられるか
2. パガニーニ「セレナーデ」ヴァイオリン・ビオラ・ギター
ヴァイオリンとヴィオラのバランスとギターの弦をつま弾く音がどう聞こえるか
3. バッハ「フルートソナタ」フルート・チェロ・チェンバロ
フルーティストの音を出す際の息継ぎの音、ブレスが音楽的に聞こえるか、
チェンバロの音が風鈴の様に澄んだ音で聞こえるか
4. バッハ「平均律クラヴィーア曲集」8曲目ピアノの音
宇宙空間に一人放り出されたような絶対的な孤独感と無限の空間を感じられるか
5. バッハ「無伴奏チェロソナタ」
チェロの胴の音がふくよかにたっぷりと鳴り響いているか
6. リヒヤルト・シュトラウス「四つの最後の歌」4曲目夕映えの中で
人生を共に歩んできた夫婦が山の中に分け入り自分たちの人生を振り返る曲。
満ち足りた平安の中で死を感じ取りその満足感とすべてを(死)受け入れていく、
ソプラノの声とオケの音が澄み切って空のかなたに消えていく、
その感じが空気感を伴って表現できているか
7. カンターテドミノ オルガン・トランペット・合唱
教会の広い空間の中でブラスが輝かしく鳴り響くか、オルガンのパイプの音がどう表現されるか
8. VOICE 黒人霊歌 ア・カペラ テナー・セカンド・バス
声のバランス、声を張った時にうるさく無くどれだけ輝いて聞こえるか
9. ア・カペラ ザ・シンガーズ・アンリミッテド
女性歌手の出だしの声のハスキーなかすれ具合、その後のハーモニー
10. 中島みゆき「元気ですか」
語りの声がどれだけ生々しいか
この様な拘りで、音というよりもその雰囲気が表現できているかという観点でチェックをしているかなり特異なやり方だと思います。
ゆったりと音楽を聴いていると本当にすごいですね。
オーケストラの音が重みとスケール感を持って鳴り響いています。
ブルーノ・ワルターが指揮した曲、巷ではコロンビア交響楽団は寄せ集めで下手、
人数が少なく迫力が無いと言われていますが、とんでもない、
実に素晴らしく堂々とした音楽が鳴り切っています。
VOICEは軽井沢の教会でマイク2本だけで録音したシンプルな録音ですが、
まいりました完璧に表現されています、歌い手の魂を強烈に感じます。
今までここまでの、音というより心の叫びを受け取ったことは無かった感無量です。
どのCDを聞いても優しい音はより柔らかく、強い音はより張りを伴って力強く響いています。
録音の良し悪しが良くわかります。これからいろいろなCDを聞いて行きますが
その都度感激しながら聞けるのだと思うと本当に楽しみです。
ただ気楽には聞けない、音楽と対峙させられるような音の表現です。
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店長注:) 皆様、ご覧になりましたでしょうか。ギタリスト電源を導入し、スピーカーケーブルを AE 線に入れ替えると、
ここまで音が激変します。音さえ聞こえれば、誰にでもわかる結果です。
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2番さん再再登場!
今回AE線を導入して素晴らしい結果を生むことが出来ました。それと同じ位というか
、もしかするとそれ以上強烈だったのは音の焦点です。ベルデンで聞いていた時は音の焦
点がまあ合っているなと思っていたのですが、結果的には焦点が合う近辺にいただけでし
た。
AE線を導入して改めて焦点を探り直したのですが、
ぴたりと合った瞬間に鳴りだした音は驚愕です、
全く別物の違うステージの音でした。
焦点が完璧に合った時にAE線の本当の底力がその時の音で
初めて分かるのだと思います。音の焦点が合ったのと、
その近辺にいるのでは正に似て非なるものですね。
“すさまじい”です、何と言ったら良いのか、まさに言葉を失います、
全く違う世界でした。次元が違います、驚愕です。
ここまですごいのかと思いました。本当に異次元の世界が待っていました。
これ程の“すさまじさ”は想像を絶する世界、
体験した人でなくては絶対に解らないものだと思いました。
「AE線」+「焦点が合う」の1+1=10でした。
いやそれ以上かも。AE線だけではこの結果は得られず、
焦点が完全に合った、が何倍にも作用したのだと思います。
それにプラスすれば、壁コンセント・ギタリスト電源・電源ケーブル(ワットゲート)・ノイマンケーブル
・Thomann S-150mk2が見事にシンクロした相乗作用だと思います。
まさにプロケーブルのおかげです。
音の焦点合わせ、難しいような容易いような、とにかく一人でも多くの人に挑戦して欲
しいと思います。全く違う世界が待っています。
加藤木さんという素晴らしいナビゲーターがいます、是非々々一歩を踏み出してみて下
さい。
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店長注:) ここまで、音の焦点の重要さをご理解いただいてらっしゃるお客様からは、初めてコメントをいただきました。いくら ベルデンのスピーカーケーブルを使っても、WE であっても、AE 線であっても、音の焦点が合っていなくては、何にもなりません。音の焦点合わせに取り組まれ、その結果、生音とみまごう音が出る。素晴らしいことだと思います。