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​音の濃さと ベルデン 88760 について

当店がオープンして間もない頃、以下のようなご意見をいただいたことがあります:

 

『国籍別に、アナログケーブル をつなぎ変える理由はなんですか?CD が本当にフラットに録音されているのであれば、国籍別ケーブルは必要ないじゃないですか?』

 

実は、CD そのものに入っている音は、厳密な意味ではフラットではありません。

 

『ベルデン 8412 で音が合う CD』 の場合ですと、マスタリングの際には、音源とアンプをベルデン 8412 で繋ぎ、『ベルデン 8412 の癖』を加えた上で、『完璧なフラット』になるように、CD の音が調節されてしまっています。

 

逆に言えば、この場合は、CD に入っている音は、

『ベルデン 8412 の癖』の分だけ、『足りない』

のです。

 

そこで、それを補うため、ご家庭でも、音源からミキサーまでを、ベルデン 8412 で接続すれば、『足りなかったベルデン 8412 の癖』が音に加算されて、『トータルしてフラット』になるわけです。

 

さて、今回は、国籍別アナログケーブル の役割についての話題ではありません。

 

プロケーブル本店がこの世に広め、すっかりと真実が知れ渡ってしまった、文字通り、完璧なフラットのアナログケーブル 、ベルデン 88760 についてです。

 

確かに、プロケーブル本店が啓蒙してきた通り、国籍別アナログケーブル の役割は貴重で、生音の再生には、決定的でした。

 

しかし、そんなふうに、CD を取り替えるたび、ケーブルをつなぎ換えてなどいられない!というお客様もいらっしゃると思います。

 

そういう方にとっての解決法の一つは、

音を極限まで濃くする!!

 

ということです。どういうことかというと、プロケーブル大阪店は、実は、お客様に試聴していただく際には、国籍別アナログケーブル のつなぎ替えをしておらず、ベルデン 88770 にて、音源 (DAC) とミキサーを繋いでおります。

 

大阪店程の音の濃さになっていきますと、音源からミキサーまでも、ベルデン 88770 (又はベルデン 88760) 一種類のみにて、ほぼ、違和感なく、音楽が再生されるようになっていきます。

​どうしてこう言うことが起こるかと言うと、音が極限までに濃い場合、音源側の多少の音の『ズレ』は、セッティングの方で吸収されてしまうからです。

 

勿論、音が極限までに濃い場合であっても、音源からミキサーまでは、ベルデン 88760 よりも、国籍別ケーブルで繋いだほうが、音は生々しく、気持ち悪いほどリアルです。この点については、真実は一つしかありませんし、今更、覆る余地はありません。

 

しかし、音が極限までに濃い、という状態ですと、音源からミキサーまですらも、ベルデン 88760 一種類のみにて、十分すぎるほどの生音が、違和感なく再生されるようになります。

 

その上で、時に、『たまには 8412 で聞いてみようかな』『たまには モガミ 2534 で聞いてみようかな』というレベルの、気分転換的な、『国籍別ケーブル』の使い方ならば、皆様にも許容できると思います。

 

ケーブルの種類は一種類でいい!という方には、ベルデン 88760 又は、ベルデン 88770 で『聴ける』かどうか?というジャッジメントこそが、音の濃さの基準である、ということを、是非、ご参考ください。

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